「ことばの森の片隅に」 翻訳者 星野 靖子さん

毎号ゲストをお呼びして寄稿していただいている「JTFジャーナル」の連載コラム「翻訳と私」。最新号では「ことばの森の片隅に」(2017年3月/4月号)と題して、翻訳者の星野 靖子さんにご執筆いただきました。

翻訳との出会いから、初めての訳書『ボリビアの歴史』(創土社)のこと、「翻訳の木を育てる」について、星野さんらしい語り口で書いてくださいました。

【プロフィール】
4歳まで東京、その後広島で育つ。東京外国語大学卒業(ヒンディー語専攻)。広告会社等で編集、マーケティングリサーチ、広報宣伝、翻訳、ローカライズなどの業務を経験後、2006年に独立。人文科学、IT、ビジネス、エンターテインメント分野を中心に出版および産業翻訳を手がける。訳書『ボリビアの歴史』(創土社)、『パフォーマンス向上のためのデザイン設計』(オライリー・ジャパン)他。趣味は野山の散策、フィギュアスケート観戦。

星野さん、ありがとうございました。

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サイトリニューアルに伴い、以下サイトでお読みいただけます。(2021.2.3)

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連載「翻訳と私」バックナンバー(敬称略)
31.「翻訳をはじめて」廣瀬麻微(2019年9/10月号)
30. 「幼い頃の憧れが形になった翻訳という仕事」舟津 由美子(2019年7月/8月号)
29.「翻訳が教えてくれたこと」児島修(2019年3月/4月号)
28.「子どもの本の世界」長友恵子(2018年11月/12月号)
27.「翻訳と私」矢能千秋(2018年9月/10月号)
26.「本の翻訳と私」最所 篤子(2018年7月/8月号)
25.「調べ物という命綱」和爾 桃子(2018年5月/6月号)
24.「効率的な翻訳を」上原 裕美子(2018年3月/4月号)
23.「優秀な受講生のみなさんに講師が学ぶ翻訳教室」金子 靖(2017年11月/12月号)
22.「空白のものがたり」喜多直子(2017年9月/10月号)
21.「ミスのない翻訳チェックをするために」久松紀子(2017年7月/8月号)
20.「世界一面白い本を」白須清美(2017年5月/6月号)
19.「ことばの森の片隅に」星野靖子(2017年3月/4月号)
18.「翻訳を仕事にするまで」石垣賀子(2016年11月/12月号)
17.「なぜ、『出版翻訳家』になりたかったのか」藤田優里子(2016年9月/10月号)
16.「わたしを導いたもの」斎藤 静代(再掲、2016年7月/8月号)

旧コラム「人間翻訳者の仕事部屋」(敬称略)
新しいサイトでもご覧いただけます。
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16.「わたしを導いたもの」斎藤静代(2016年7月/8月号)
15.「翻訳と役割語」片山奈緒美(2016年3月/4月号)
14.「『デュカン・ダイエット』をめぐる冒険」福井久美子(2015年11月/12月号)
13.「出版翻訳と軍事とTradosと」角敦子(2015年9月/10月号)
12.「私の選んだ道」久保尚子(2015年7月/8月号)
11.「実務から書籍へ、そして翻訳会社」山本知子(2015年5月/6月号)
10.「しなやかな翻訳スタイルを目指して進化中」倉田真木(2015年3月/4月号)
9.「Out of Line」小野寺粛(2014年11月/12月号)
8.「小さな節目に」熊谷玲美(2014年9月/10月号)
7.「はじまりは気づかぬうちに」北川知子(2014年7月/8月号)
6.「在米翻訳者のつぶやき」ラッセル秀子(2014年5月/6月号)
5.「校正刷りの山の中から」伊豆原弓(2014年3月/4月号)
4.「結局趣味が仕事になった」安達俊一(2013年11月/12月号)
3.「ワタシハデジタルナホンヤクシャ」安達眞弓(2013年9月/10月号)
2.「翻訳書の編集は『生業』であり『使命』」小都一郎(2013年7月/8月号)
1.「大統領を追いかけ続け早十二年」村井理子(2013年5月/6月号)

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どんなこと話すの? 3月4日(土)1時~ @四谷

今週の土曜日に四谷で2時間話すことになっている。「どんなこと話すの?」ということで、少し具体的に書いてみたい。

翻訳関連の話を聞く機会は多いけれど、その周辺の話をまとめて聞く機会は意外と少ない。私自身もスクールに1年半通って駆けだしたはいいものの、「自営業・フリーランスってどうやってんの?」と分からないことばかりだった。駆けだしてから最初の9年ほどは、JATには登録していたものの会合にも行かず、業界誌を定期購読してそこで紹介されている本を読み、ひとりで黙々とやっていた。

リーマンで売り上げが落ち、持ち直したところに震災があって、自分ではどうにもならないことで売り上げが激減する怖さを二度体験した。以降もう少し翻訳以外のことも全体的に考えないと、親の介護、配偶者のキャリアチェンジなど、落ち着いて仕事に集中できない外部からの要因に耐えられないと考えるようになった。

フリーランス自体は正規雇用ではないので安定した働き方ではないが、人生百年と言われるようになった昨今、60で定年、年契で働いても65までということを考えると、人生二毛作、三毛作を視野に入れないとセイフティネットにならない。

私の事例はケース1にしかならないが、参加者の人数分だけクラスではケースを考えて、2時間終わった時点で講座料5千円の二割増し分くらいの満足度で帰ってもらえることを考えている。(私の仕事の信条は常に二割増し納品なので。)

オフ会で聞かれたら答えるかもしれないけど、初対面の人にいきなりレート、年収は教えないが、このクラスでは駆けだした頃からの受注記録、月間、年間処理数、レート(和訳、英訳)、年収も話す。(データは見せるが、配布はしない。)

いいものは高く売れると思って続けてきたが、いいものが安く買えてラッキーと思う人もいることが分かってきたので、ブラック企業の見分け方も一緒に考える。

え、そんなことエージェントさん傘下のスクールで話すの? と思われるかもしれないが、私はレギュラーの講座を持っていない単発講師なので、好きにやらせてもらっているようだ。その辺は担当の方も分かっているようで、開始の挨拶が終わったら退室されるので、いくら稼ぎたいかの話から入る。ページ単価x処理枚数を計算したら自ずと月間、年間売り上げは出るわけだが、そこで「訳文を磨きましょう」というところに戻るのでご心配なく。

企業の正社員が一番安定しているとは思うが、介護や定年などで非正規になることも視野に入るようで、「フリーランスってどうやってんの?」と有り難いことにニーズは途切れずにあるようだ。

「フリーランス翻訳者の仕事術:商品は自分、切り口は自在」とあるように、講座の切り口も自在なため、事前アンケートに記入してもらっている。何が聞きたいかを尋ねて、その内容を盛り込むことになっているので、お金のこと、産業翻訳のこと、英訳のこと、和訳のこと、出版翻訳のことなど、聞きたいことを書いてもらって、2時間で答えを見つけてすっきりして帰ってもらいたい。

今回は齋藤さん、松田さんの講座と時間帯が重なっていることと、複数の講座を受けても割引がないようなので申し込みにくいかもしれないが、聞き足りなかったらパフェでも食べに行ってもよいので、誘って欲しい。(私が午後2に移ればよかったですね。後の祭り。)

今の旬はイチゴなのかしら。
フルーツパーラーフクナガ

ということで、まだ確定申告が終わっていないのですが、以下日程で話しますので、よろしければ。

3月4日(土) 「オープンスクール2017春

講座名:「フリーランス翻訳者の仕事術:商品は自分、切り口は自在
講師名:矢能千秋
時間:13:00~15:00 

【受講料】     1講座 5,000円 ※「特許翻訳の英文法 ~あなたは英文を読めていますか?~ &現役翻訳者によるトークセッション」は7,000円。

関連ブログ記事:
フリーランス翻訳者の仕事術

文章が単調になっていないか

(Facebookの方に書いていたものを転載。)

疲れてきたり、量を訳したりしていると、文章が単調になってくることがある。語尾変化もなく読んでいてつまらない文章になっていないか。ふだん訳している文章はマーケティング関連が多いのだが、昨日参加してきた翻訳フォーラムのワークショップのことを少し書いてみる。

訳出のバリエーションづくり~訳例カード・ワークショップ

ワークショップの前半では、20文で構成される文章を読み、述語部分を特定して、基本3構文である1)動詞述語文、2)形容詞述語文、3)名詞述語文に分類した。この文章は、アルク『翻訳事典2018年版』p56~57、高橋さきのさん寄稿「プロに必要な日本語力はどうしたら身につくか?」でも紹介されているので、ぜひ試してみて欲しい。

まずは、述語部を特定する(アルクの記事では、下線が引いてある)。次に、動詞述語文、形容詞述語文、名詞述語文のどれかを判断する(各構文の説明は、アルクの記事参照)。これで、日本語、英語の両方で、述語部が特定できた状態だ。述語部を中心として、主格、目的格、状況格などがあり、訳文を作るときに無意識に書いていた日本語の各構成部と構文が、これで理解できたわけだ。

ワークショップの後半では、班に分かれて、mostを使った文章をいろいろと考えて、発表した。主語の前に来るのか、主語の後に来るのか、述語の前に来るのか、述語の後に来るのか、それとも主述の外に出してしまうのか。このパターンにはまらないものもあり、その他、とするものもあったが、mostと来たら、「たいていの」と自動的に主語の前に持ってきていないか?と立ち止まるようになる。48の訳例を見ながら、それぞれパターンの判定をして、他のパターンに言い換える練習をした。ついつい締め切りに追われて訳文が単調になってくることがあるが、そういうときは立ち止まってワークショップのことを考える。さて、このmostはどう訳そうかな。

その他に、oftenも単調になりやすい、という話があったが、頻度を示すoften(しばしば)の場合は、言い換えはしない、とのことだった。

なんとなく自分の文章を直したいのだが、どこを直したらよいか分からない、というときに、こういうワークショップに参加してみるといいと思う。アルクの記事では、『悪文 伝わる文章の作法』(岩淵 悦太郎、角川ソフィア文庫)の「悪文をさけるための五十か条」がトレーニングで使える参考書として紹介されている。ワークショップはまた開催されるかもしれないが、遠方の方などは『翻訳事典』で紹介されているドリルを試してみることをお勧めする。

忙しい忙しいとなかなかやらないけれど、教材は結構あちこちに転がっているものだ。『翻訳事典』の記事と連動していたので、ちょっとまとめてみた。理解が浅い!とお叱りの点がございましたら、こっそり教えてくださいませ。

悪文 伝わる文章の作法』(岩淵 悦太郎、角川ソフィア文庫)

翻訳事典2018年度版』アルク

(写真)去年の夏に坊主が城ヶ島で体験ダイビングをしたときに撮ったイソギンチャク。まっきー、何イソギンチャク?13906757_10207097891907881_7614406304683166689_n

癖を直す

(Facebookの方に書いていたものを転載。)

先日、十人十色主催の勉強会で鈴木立哉さんの「翻訳筋トレ」を体験してきた。鈴木さんが毎朝ご自身のTLに書かれている筋トレで、癖を直すためにされているとのことだった。

私はTradosなどのツールはあまり使用していないのだが、疲れてきたり量を訳したりするときに出てくる自分の癖に気づくようになり、「癖を直す」という点に惹かれた。早速日経新聞の「春秋」の音読、「私の履歴書(カルロス・ゴーン)」の黙読を2日試してみた。所要時間にして約5分。お湯を沸かす間にできる。手頃なのでしばらく続けてみようと思うのだが、「癖を直す」ことについていくつか思ったので、書き記しておく。

セミナーの翌日にある編集者さんと話していたのだが、「僕らの仕事は癖を作ることでもある」と言っていたのが印象的だった。間違いは直しつつも、その人の文章の癖を活かして個性を育てる、ということだろうか。

また別の機会だったが、どこかで読んだか聞いたかしたことがあった。新聞記者の方は、入社してから記者ハンドブックなどで自身の文章の癖を一度抜く、ということを聞いたことがある。一度癖を抜いてから、その後に文体を作っていく。守破離はここでも同じなんだな、と思った。

別の編集兼ライターの方は、人の文章に手を入れるときは記者ハンドブック準拠で、ご自身の文章を書かれるときはハンドブックからは離れて好きに書く、と言っていた。

毎日いろいろな文章を読むけれど、紙に印刷されたコラムを読むのは新鮮。新聞受けから新聞を取って、音読、黙読で約5分。しばらく試してみようと思う。

(以下FacebookやTwitterにポストしていたストレッチ記録。)

1.日経新聞の春秋を音読。カルロス・ゴーンの私の履歴書、伊集院静の琥珀の夢を黙読。今日のストレッチは終わり。約9分。

2.今日のストレッチ。日経新聞の春秋を音読。カルロス・ゴーンの私の履歴書を黙読。今日は翻訳フォーラムのワークショップに行くので、これでおしまい。約五分。

3.日経新聞 現代ことば孝 黙読終わり。約三分。

4.日経新聞の春秋を音読、カルロス・ゴーンの私の履歴書を黙読。約五分。

5.日経新聞の「春秋」を音読、カルロス・ゴーンの「私の履歴書」最終回を黙読。約五分。明日からは昭和電工最高顧問大橋光夫氏。経営トップの話はやっぱり面白いね。

6.朝のストレッチ。日経新聞の「春秋」を音読、大橋光夫さんの「私の履歴書」を黙読。約六分。「が」「は」「、」を意識して読んだので昨日よりも時間がかかった。これから1か月間、昭和電工最高顧問の大橋光夫さん。

鈴木さんの朝トレの様子は、ご本人のTwitter、Facebookで発信されているので、興味がある方は読ませてもらうとよいと思う。次回開催が予定されているようなので、都内近郊の翻訳者の方は十人十色をフォローしておくとよいかも。(人気殺到だったので、申し込むのが大変かもしれないけど。)

ここのところちょっとサボっていたのだけど、また近々再開しようと思う。

朝トレのご紹介でした。

追記1: Twitterの方に書いていた記録を転載。

2月18日
久しぶりの朝トレ。日経新聞の「春秋」を音読、文化面の「交遊抄」「文化」の黙読。久しぶりすぎて時間をはかるのを忘れた。

2月17日
今日の朝トレ。日経新聞2面記事のワープロ打ちだん。テスト休みの人がいると日課が狂う。さて、朝ご飯にするかな。

2月12日
朝刊が休みなので、土曜の朝刊から。日経新聞の「春秋」を音読、文化面の「交友抄」「文化」の黙読。約八分。新聞だからというのもあるだろうが、自分はいつも「、」を打つところが打っていなかったりして、今度はなしにしてみよう、などなかなか新鮮。雑学には助けられることが多いので文化面は好き。

2月11日
朝トレ。二日休んでしまい予測変換にも出てこない。日経新聞の「春秋」の音読、「現代ことば考」「彼方の野原」の黙読。約八分。文化面は実はほとんど読まなかったのだけど、面白い。効率、効率と効率ばかり気にしていると、最終的には非効率な気がする。無駄も大事と他界した恩師が言っていた。

2月8日
夕トレ。日経新聞の「春秋」の音読、「交遊抄」「市場の力学」の黙読。約五分半。こんな時間になってしまったけど、仕事以外の文章を読むのは楽しい。

2月7日
夕トレ。日経新聞の「春秋」の音読、「交遊抄」「市場の力学」の黙読。約6分。ふだん新聞を読む時は一面の大見出しから読むけど、ストレッチだと文化面や小さい記事も読むので視点やトーンが変わって面白い。ふだんは一面から斜めに読む。

追記2:新聞は素材に向かないとのご指摘をいただきました。鈴木さんの朝トレの様子は、ご本人のTwitterで紹介されているので、そちらもご参照ください。

(写真)ミシュラン二つ星の城ヶ島。フィルムコミッションが頑張っているので、映画の撮影も多い。

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翻訳教室

ここ数年、いくつかの勉強会に参加させてもらっているのだが、そのひとつに、青山ブックセンターで開講されている翻訳教室がある。現代文学を訳す教室なので、ずっと尻込みをしていたのだが、周りの人が何人も受講していて評判がよかったため、試しに昨年の六月に開催された単発講座に参加してみた。それが、春の公開教室2だった。「しゅわしゅわと炭酸の泡のように立ちのぼる」など、普段はまったくでこない。日頃使っていない脳みその部分を総動員しても、あぁ、読書量が足りない、と完敗だった。

この教室は通常は六回シリーズで、ひとり二期まで受講可能。各期の間に、二回公開教室が開催されている。春の公開教室2の後に、13期(2016年10月26日に終了)が始まった。月1回の教室で、二週間くらいで八百ワード程度の課題を訳す。たいていは既訳がない現代小説。普段の仕事では裏取りをしたらなんとか訳せるものがあるが、フィクションは読めないことには訳せない。通常の仕事では訳抜けが、と細かいことがいちいち気になるのだが、勉強会の課題だと、さぁ、思い切り絵を描いてみましょう、ということで、実に楽しい。この感覚はなんだろうかと思っていたら、大学の英文学の授業だった。純粋に小説を読んで、訳すなんて忘れてしまっていた。翻訳を仕事にするようになって十七年目に入ったのだが、みんなでひとつの課題を訳して、あぁだこぉだいうのは生涯続くライフワークになったらいいな、と思う。

13期が終わり、秋の公開教室冬の公開教室があり、1月から14期が始まった。まだ始まったばかりではあるのだが、その14期もあと5回。今回の課題は、13期でも取り組んだLorrie Mooreの短編小説「Paper Losses」。

クラスでは上手く訳せている人の訳文が紹介される。上手い部分だけ、というのがみそだろう。他の人の訳をみていると、あぁ、ここ上手く理解できていなかった、とか、ここはもうちょっとなんとかならなかったの、とか、だめな部分は自分が一番わかる。

以前はフィクションなんて無理無理と思っていたのだけど、仕事ではなく純粋に読んで訳す、ということが新鮮で、ねぇ、ねぇ、あそこどうやって訳した? などと大学生みたいに月に1回集まっている。14期は6月に終わるのだが、公開教室がおそらく7月、8月ごろに開催されると思うので、興味がある人は気をつけているといいかもしれない。毎回あっという間に埋まるので、フェイスブックでOB・OGの方のポストを見ているのが確実だろう。

それでは公開教室・翻訳教室でお会いしましょう。

(写真)去年の夏に坊主が城ヶ島で体験ダイビングをしたときに撮った海洋生物。まっきー、名前は何でしたっけ?

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フリーランス翻訳者の仕事術

サン・フレア アカデミーのオープンスクールで話させてもらうようになって、早いもので五年目になる。毎回同じタイトルで話しているのだが、毎回自分の状況が変わるのと、参加してくれる方も毎回異なるため、面白いもので、毎回内容が異なる。課題はないのだが事前にアンケートに答えてもらい、クラスではそれぞれの課題を解決する糸口を見つけてもらえれば、と思っている。今回は、翻訳祭でも大人気だった齋藤さん、同アカデミーの看板講師でいらっしゃる松田さん、大塚さんの裏講座になるため、同アカデミーが売りにしている「少人数」でじっくり個別相談にも乗れそうだ。

まだ受付をしているようなので、「フリーランスの翻訳者ってどんな感じ?」と覗きにきてくださいね。

「フリーランス翻訳者の仕事術:商品は自分、切り口は自在」矢能千秋

「WildLightの翻訳活用術」齋藤貴昭さん

「特許翻訳の英文法 ~あなたは英文を読めていますか?~& 現役翻訳者によるトークセッション」

講師:松田浩一さん(サン・フレア アカデミー講師)
トークセッション参加者:松田浩一さん(サン・フレア アカデミー講師)
大塚 英さん(サン・フレア アカデミー講師)
現役翻訳者のみなさま(2~3名)

(写真)まったく関係ないけど、とっても透明度が高い城ヶ島の海。ミシュラン二つ星だっけ?

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実況、翻訳会社のトライアル採点

通訳・翻訳ジャーナル 2017年春号」に「第26回 JTF翻訳祭」レポートが掲載された。当日開催された24のセッションのうち、4セッションが紹介されている。

モデレーターをさせてもらったセッション「実況、翻訳会社のトライアル採点」の模様は、フリーランス翻訳者の玉川 千絵子さんが「JTFジャーナル」の翻訳祭特集号にまとめてくれているので、ぜひこちらもお読みいただきたい。

毎年「JTFジャーナル」では翻訳祭特集号を発行しているが、ウェブ版、PDF版ともに無料で読める。PDF版は抜粋版だが、ウェブ版では24セッションすべてのレポートが読めるので、翻訳祭に参加できなかった方、時間帯が重なって聴けなかったセッションがある方など、ご活用いただければと思う。

「JTFジャーナル」第26回 JTF翻訳祭特集号
ウェブ版:
http://journal.jtf.jp/honyakusai/

PDF版:
http://journal.jtf.jp/files/user/JTFjournal287_20170102.pdf

JTFのイベント報告:
http://journal.jtf.jp/eventreport_list/

バックナンバー:
http://journal.jtf.jp/backnumber/

「通訳・翻訳ジャーナル 2017年春号」では、日英翻訳者 遠田和子さん、IT翻訳者 小林晋也さん、フリーランス翻訳者 大塚英さん、翻訳者 武藤陽生さん、文芸翻訳者 越前敏弥さん、映像&ゲーム翻訳者 永井歌子さんなど、みなさん惜しみなくノウハウを共有してくれているので、立ち読みじゃなく買ってくださいね。

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