ウミホタル発光観察会

ウミホタルの案内はこれまでも見ていたのだけど、結局子どもが小さいときには見に行く機会がなかった。荒井浜でクサフグの産卵は見られたのだけど。というわけで、今年はウミホタルの観察会に参加したいなあ、と思うので、備忘録。

ウミホタル発光観察会
夜の浜辺でウミホタルの採集と発光の観察

8月22日(金) 18:30
8月23日(土) 18:30

8月29日(金)18:30
8月30日(土)18:30

9月5日(金)18:30
9月6日(土)18:30

詳細は、こちら(PDF)。

主催は、観音崎自然博物館

これは、猿島。猿島もおもしろいよ。

毘沙門海岸でミニハイキング

三浦海岸駅に集合して、観音崎自然博物館の学芸員 柴野達彦さんの引率で、毘沙門海岸の植物を観測しながら、ハイキングをするイベントがあります。

毘沙門は綺麗な海岸なのだけど、散策したことがなかったので、おもしろそうだなあ、と思っています。

以下、同博物館のサイトから転載。

~海岸植物の生態を調べよう(2)~海岸植物の自生地へ行ってみよう
毘沙門海岸で植物を観察しながらミニハイキング。行程約3㎞のでこぼこした岩場や砂浜を歩きながら、東京湾の傍らに生き残る海岸植物を探しに行きます。海岸は植物にとっては過酷な環境なのに、どうして、どうやって生きているのか。その生態の不思議を調べましょう。

開催期日:2025年7月21日(月)
集合時間:10:15 (10:35発のバスに乗ります)
集合場所:京浜急行線 三浦海岸駅 改札口
開催時間:10:20~14:30
定員:20名(申込み順)
対象:一般・小学生以下は保護者同伴
講師:観音崎自然博物館 学芸員 柴野達彦
参 加 費:大人3100円 4歳~中学生2900円  会員は500円引き(消費税込み)
持ち物:はきなれた運動靴、昼食、飲み物、タオル、雨具、バス代(900円)

申込方法:2カ月前~4日前に専用webサイトからお申し込みください。

問い合わせ先:観音崎自然博物館
〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1120番地 TEL 046-841-1533

わが家の草ぼうぼうの庭にいたカタツムリ。草むらに帰した。
わが家の玄関にいたヤモリ

夏期 磯の生物観察会

観音崎自然博物館主催の磯の生物観察会。水着を着て観察する会の案内ももう出ていました。

水着なんて恥ずかしい、って思うかもしれないけど、大丈夫。一般に公開されていない、階段が施錠された磯での観察でした。貸し切り状態。どうせみんな水中の生き物しか見ていない人たちばかりなので、保護者の方もぜひ。わたしは水中マスクを買おうかなあ。5月の観測会のときは、底面がプラスチック(?)で箱形の観察箱のようなものを持っているお子さんがたくさんいました。わたしもあれほしい。箱めがねっていうんですね。水中観察メガネとか。

以下、同博物館のサイトから転載。

夏期 磯の生物観察会
観音崎の磯で、魚・ヒトデ・カニ・ウミウシなどの海の生き物を水中で観察しましょう。浅いところで行うので、泳げなくてもだいじょうぶです。

開催期日:2025年7月12日(土)・25日(金)・28日(月)・8月23日(土)希望日を選択
集合時間:10:00  小雨決行
集合場所:観音崎公園ボランティアステーション(7月12日は観音崎自然博物館)
開催時間:10:00~14:30
定員:7月12日30名、その他各40名(申込み順)
対象:4歳以上一般、小学生以下は保護者同伴
参加費:大人3700円 4歳~中学生3400円 (消費税込み)
会員は500円引
講師:観音崎自然博物館 副館長 山田和彦 他

持ち物:
水着 
水中マスクか水泳用ゴーグル
ぬれてもよい運動靴またはマリンブーツ(ケガ防止のためサンダルやクロックスは不可)
・タオル、昼食 など 

観察内容:
10:30~12:00  磯で生物を観察
12:00~13:00 昼食
13:00~14:30 観察した生物についての話、海藻標本作り

申込方法:2カ月前~4日前に専用webサイトからお申し込みください。

問い合わせ先:観音崎自然博物館
〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1120番地
TEL 046-841-1533

観音崎 磯の生物観察会

先日、観音崎自然博物館主催の磯の生物観察会に参加してきました。

これからの季節、9月まで月1くらいの頻度で開催されています。
次回開催は、6月14日。

5月開催のときは小雨が降っていたのですが、カッパを着て、マリンシューズを履き、膝下くらいの深さまで水に入りました。水温はそんなに冷たくなくて、もう入れる感じ。

そろそろ梅雨入りしそうだけど、気温は上がってきているので、着替え一式持参で参加したらよいかも。わたしは生き物探しに夢中になってしまって、スマホが入ったカバンをたすき掛けにしたまま水に入ってしまったので、途中で浜に戻って荷物を置きました。スマホが水没したら大変。

泳げるくらいの気温になったら、水着になって、腹ばいで観察とかもするようです。ただし、観察なので、泳いだりぱちゃぱちゃするのはだめ。

講師は、同博物館 副館長の山田和彦さん。

5月の観察会で撮った写真を載せておきます。

ほかにもいろいろイベントが開催されているので、詳細はこちらをご参照ください。

以下、同博物館のサイトから転載。

観音崎 磯の生物観察会
観音崎の磯でひざまで水に入り、カニ・ウニ・ヒトデ・ハゼ・ウミウシなどの小動物を観察します。身近な海に住む生き物に親しみましょう。

開催期日:2025年6月14日(土)
集合時間:10:00  小雨決行
集合場所:観音崎公園ボランティアステーション
開催時間:10:00~14:30
定員:40名(申込み順)
対象:一般・小学生以下は保護者同伴
参加費:大人2900円 4歳~中学生2600円 3歳以下100円
会員は300円引
講師:観音崎自然博物館 副館長 山田和彦
持ち物:ハーフパンツや短パンなどひざくらいまで濡れてもよい服
ぬれてもよい運動靴またはマリンブーツ(ケガ防止のためビーチサンダルやクロックスは不可)、タオル、昼食、飲み物、雨具(カッパ)
あればプラケースやバケツなど(生物の観察用)

観察内容:
10:00~12:00  磯で生物を観察
12:00~13:00 昼食
13:00~14:30 観察した生物についての話、海藻標本作り

申込方法:2カ月前~4日前に専用webサイトからお申し込みください。    

問い合わせ先:観音崎自然博物館 
〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1120番地 TEL 046-841-1533

小網代の森「ホタル観察」

久しぶりに小網代の森がホタル観察のために夜間解放されることになった。

日時は2日間。わたしはいつも大体7時過ぎくらいに森に入って、暗くなるのを待つ。

暗くなってくると、ちらほらとホタルが点滅しながら飛んでいるのが見えてくる。

中央の谷を下り、まんなか湿地あたりから、浦の川沿いにホタルが見え始める。

やなぎテラスくらいまでがよく見えると思うけど、えのきテラス方面に少し歩いて、遊歩道が浦の川から離れてきて、油壺方面から歩いてくる人が増えてきたところで、いつもは引き返す。

ところどころにスタッフの人がいるけれども、足元を照らす懐中電灯は必須。

昼間の森も楽しいけれども、ホタルが見られる夜間解放日はまた格別なので、お近くの方はぜひお運びください。

日程:2025年5月30日(金曜日)、6月4日(水曜日)の計2日間

時間:18時から21時まで(21時に閉場しますので、20時までにご入場ください)

※来場者の安全を考慮し、平日2日間の開催とさせていただきます。

小網代の森
https://chiaki-yano.com/2023/08/08/%e5%b0%8f%e7%b6%b2%e4%bb%a3%e3%81%ae%e6%a3%ae/

2024年に買った本:75冊、計86,587円

確定申告の時期なので、去年買った本を数えてみた。ネットで買った本は、75冊、計86,587円。一昨年よりも減ってしまった。

リーディング用の本を抜かすと、以下の通り。

1 「記憶屋」シリーズ【全4冊合本版】 (角川ホラー文庫)

2 Fairy Tale (English Edition)

3 S・キング50周年たっぷり試し読み 『ビリー・サマーズ』ガイドブック (文春e-Books)

4 The Light in Everything: Shortlisted for the Yoto Carnegie Medal 2023 (English Edition)

5 When There Were 9 (The Murder Mystery Book Club 4) (English Edition)

6 アウトサイダー 下 (文春文庫)

7 アウトサイダー 上 (文春文庫)

8 アンダー・ザ・ドーム(1) (文春文庫)

9 アンダー・ザ・ドーム(2) (文春文庫)

10 アンダー・ザ・ドーム(3) (文春文庫)

11 アンダー・ザ・ドーム(4) (文春文庫)

12 ウィズダム英和辞典 第4版

13 グレイラットの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

14 ザ・スタンド(1) (文春文庫)

15 ザ・スタンド(2) (文春文庫)

16 シャイニング(下) (文春文庫)

17 シャイニング(上) (文春文庫)

18 つばさをちょうだい

19 できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)

20 テメレア戦記 7 黄金のるつぼ

21 テメレア戦記Ⅳ 象牙の帝国

22 テメレア戦記II 翡翠の玉座

23 テメレア戦記III 黒雲の彼方へ

24 テメレア戦記V 鷲の勝利

25 テメレア戦記VI 大海蛇の舌

26 トゥルー・クライム・ストーリー (新潮文庫 ノ 1-4)

27 ドクター・スリープ 下 (文春文庫)

28 ドクター・スリープ 上 (文春文庫)

29 ネコ全史 君たちはなぜそんなに愛されるのか (ナショナル ジオグラフィック別冊)

30 ビリー・サマーズ 下 (文春e-book)

31 ビリー・サマーズ 上 (文春e-book)

32 ファインダーズ・キーパーズ 下 (文春文庫)

33 ファインダーズ・キーパーズ 上 (文春文庫)

34 ふだん使いの言語学: 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント (新潮選書)

35 ペット・セマタリー(下) (文春文庫)

36 ペット・セマタリー(上) (文春文庫)

37 ミザリー (文春文庫)

38 ミスター・メルセデス 下 (文春文庫)

39 ミスター・メルセデス 上 (文春文庫)

40 ゆすってごらん りんごの木

41 わたしの名前はオクトーバー (児童図書館・文学の部屋)

42 哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMク 25-1)

43 悪霊の島(下) (文春文庫)

44 悪霊の島(上) (文春文庫)

45 闇の左手 (ハヤカワ文庫SF)

46 英語クリ-シェ辞典: もんきりがた表現

47 花束は毒 (文春文庫)

48 合本 IT【文春e-Books】

49 侍女の物語

50 失われたものたちの国

51 失われたものたちの本 〈失われたものたちの本〉シリーズ (創元推理文庫)

52 呪われた町 下 (文春文庫)

53 呪われた町 上 (文春文庫)

54 小学館世界J文学館 ギリシア神話

55 小学館世界J文学館 ひとにぎりの黄金 ~エイキン自選傑作集~

56 小学館世界J文学館 北欧神話

57 世界の誕生日 (ハヤカワ文庫SF)

58 世界中の言語を楽しく学ぶ(新潮新書)

59 精霊を統べる者 (創元海外SF叢書)

60 全身翻訳家 (ちくま文庫)

61 地球・宇宙 (学研の図鑑LIVE(ライブ)ポケット)

62 通訳者・翻訳者になる本2025 (イカロスMOOK)

63 通訳翻訳ジャーナル2024SPRING  

64 任務の終わり 下 (文春文庫)

65 任務の終わり 上 (文春文庫)

66 破果

67 白昼の悪魔 (クリスティー文庫)

68 武器

69 物語北欧神話 上

70 文庫 その日本語、ヨロシイですか?: 楽しい校閲教室 (草思社文庫 い 10-1)

71 翻訳ってなんだろう? ──あの名作を訳してみる (ちくまプリマー新書)

72 翻訳教室 ――はじめの一歩 (ちくま文庫)

73 和歌文芸 令和六年冬号: 令和のあたらしい和歌と和歌文化の様々な表現 (令和和歌所)

ああ、脱線してしまった。確定申告に戻ります。

キング祭り:『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』文春e-Books

今年がスティーブン・キングのデビュー50周年だということで、昨年くらいからキング作品を読んでいる。最初に買ったのはどれだったか、と思い、履歴をみてみた。

最初は、これ。『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本 』文春e-Books。 2023/6/2に購入している。文藝春秋電子書籍編集部の編集で、なんと無料。太っ腹である。キングは多作な作家で、どこから読み始めたらいいかわからない! ホラーは苦手だけど、エモいのを読みたい! など、キング本の翻訳者である白石朗さんと担当編集者さんが、キング作品について熱く語り、読者をキング・ワールドに導いてくれるガイドブックだ。なんと無料。とりあえず、ぽちってみて、ぱらぱらと眺めてみることをお薦めする。

さて、この本の魅力について、ちょっと説明しよう。

まず、わたしのお気に入りは、白石さんと担当編集さんの対談。キング作品を隅から隅まで知り尽くしたふたりならでは。確かにキング作品を読み進めていくと、作品にでてくる人や場所が繋がっていて、実におもしろい。たとえば、『シャイニング』に出てきた町が、『ミザリー』でも出てきたり。とりあえず対談だけ読んでもおもしろいので、ぜひみなさんもキング・ワールドに足を踏み入れてほしい。 

次にわたしが重宝しているのは、キング作品のマトリックス。エモい、リアル、怖い、幻想と怪奇にわかれていて、それぞれの作品がどんな内容なのかがわかる。『スタンド・バイ・ミー』はリアルでエモい。『ミザリー』はリアルで怖い。『シャイニング』は怖くて、幻想と怪奇などだ。

あと、収録されている短編もいい。キングの短編が無料で読めるだけでも、このガイドブックはダウンロードする価値がある。その名も、『ローリー』。わたし自身は、これまでキング作品は映画で観ることが多く、原作をあまり手にとってこなかったのだけど、この短編を読んで、キング祭りが始まってしまった。わたしがここのところひとりでやっているキング祭りについては、また別の機会に紹介したい。短編なのですぐに読み終わるのだけど、最後は「ぎゃーっっっ! にぃぃーげぇぇーてぇぇーーーーっっ!」と叫んでしまうこと必至。読みたくなった?笑

異能機関』の1章の抜粋も入っているのだけど、思い出してきた。この後に『異能機関』をぽちって読み始めて、そのまま他の作品を数珠つなぎのように読み始めてしまったのだった。売り方がうまい。この『異能機関』については、10月14日にイベントがあるので、未読の人は参加するといいかも? 1ヶ月の見逃し配信(11月14日まで)つきだって。ちなみにわたしはこの『異能機関』の冒頭が好き。最後は、「えぇぇぇぇぇーーーーっっ、そっち!」という感じだった。振り幅が大きいのがキング作品の魅力でもある。

翻訳家トーク 宮﨑真紀x白石朗  スパニッシュ?アメリカン? ホラーを読む  〜シュウェブリン『救出の距離』とキング『異能機関』を中心に

キング祭りをするにあたって、さて次は何を読もうかな、と本を選ぶときにマトリックス同様助かるのは、各作品の説明。マトリックスと作品説明を片手に、電書をぽちぽちして積んだら秋の夜長の準備万端。わたしは12時に寝るようにしているのだが、続きが気になってついつい夜更かししてしまうのが悩みの種だ。怖いのは苦手、という人は、エモい、怪奇と幻想に入っている作品から読むのもいいだろう。わたしは『異能機関』が読み終わったあとに、市ヶ谷のイベントに行った際に、キングの担当編集さんがキング本を会場で売っていて、薦められるがままに買って読んだのが、『11/22/63』。この作品はマトリックスでは、エモいMax! エモいのが好きな人は、ぜひ読んで!

わたしはBookmeterで読書ログをつけているのだけど、『11/22/63』の次に読んだのは、『ビリー・サマーズ』。これもエモくなかった? 最後がいい! この作品は、「S・キング50周年たっぷり試し読み 『ビリー・サマーズ』ガイドブック」というのが、やはり無料で出ているので、こっちもダウンロード推奨。

わたしはいま『IT』を読んでいるのだけど、一緒にキング祭りをする人は大歓迎。わたしがこれまでに読んだキング作品は、Bookmeterにまとめてあるので見てみてね。

次の回では、『ビリー・サマーズ』を紹介する(予定笑)。あと『IT』を読み終わったら読まないといけないなあ、と思っているのは、『コロラド・キッド 他二篇』。キング作品をあまり読んだことがない人は幸せだ、キングは多作だから、これから読める本がたくさんある、とだれかに言われたことがある(担当編集さんだった?)。本の好みにもよるかもしれないけど、わたしはいまのところ外れなし。最初は訳者読みをしていたのだけど、キングはいろいろな人が訳していて、他の翻訳者さんの作品もキング・ワールド全開でどれもおもしろい。みなさんのお薦めのキング本があったら教えてくださいね♪ 

おまけ:
まったく話は変わるのだけど、このイベントの手伝いをしているので遊びにきてね♪

よむ! きく! あそぶ!
JBBYおすすめ☆世界と日本の子どもの本

会期中の週末に、IBBYとJBBYがおすすめする子どもの本を自由に手に取って読んでいただいたり、JBBYのボランティアが、多言語の読み聞かせやゲームなど楽しい企画をご用意します。

実施予定日:
10.6[日] 19[土] 20[日] 26[土] 27[日] 11.2[土] 9[土] 10[日] 12.7[土] 8[日]

 

新潮社の元校閲部長直伝! その日本語、ヨロシイですか?

新潮社の元校閲部長直伝!
その日本語、ヨロシイですか?

ドキッとするタイトルである。縁があって、新潮社校閲部元部長で現在はフリーの校閲者をされている井上 孝夫さんと、第33回JTF翻訳祭2024に登壇することになった。リアル会場とオンデマンド配信があり、このセミナーはオンデマンドで配信される。事前に録画するわけだが、質問を募集しているので、参加を予定している方は、ぜひ質問を寄せてほしい。司会はなんとxxさん! 面白い話になりそうだ。

オンデマンド視聴のみだと、一般は¥9,900。

その他のプログラムはこんな感じ。

事前質問投稿フォーム
受付期限:2024年8月9日(金)正午まで

たくさんの質問、お待ちしています!

写真は左から、井上さんの著書新潮社のベストセラーの本棚、神楽坂で食べたハンバーガー。

「AI時代の文芸翻訳」まとめ・感想

 昨日は青山で開催された川添愛さん、鴻巣友季子さん、吉田恭子さん(司会)のテーマトーク「AI時代の文芸翻訳」を聞いてきた。

 AI翻訳は敵か味方か。最初の質問に対して大学で翻訳を教えている鴻巣さんは、学生にChatGPTを使わせて誤訳を指摘させているという。まずは自分で訳し、ChatGPTにかけて、誤訳を説明させるのだ。ChatGPTは膨大なデータから共起されるものを持ってきて「意味」は通じる文をつくることはできるかもしれないが、人間の脳が行っている細やかで複雑な創作にはスタイルがあり、意図を伝える文章にはまだできない、ということだ。たとえば、詩、言葉遊び、ジョーク、皮肉、罵倒語は難しい。

 ChatGPTの訳と人による翻訳の違いを説明するのに、アマンダ・ゴーマンさんの詩が紹介された。英語の文は話に聞き入っていてメモを取りそびれてしまったのだが、人による翻訳として紹介された文を見てもらえばその違いはわかるに違いない。

「歩哨に立つ 初めての夜 月さやか」

 原文も俳句詩で、訳文も七五調だ。

 もうひとつ例に出された英語の表現として、Marble movieという言葉が紹介された。マーブル。この単語を聞いて、わたしたちはなにを思い浮かべるだろうか。音か、イメージか、色か、硬さか、冷たさか。内面世界の広がり方を訳語に含ませることができるのは人による翻訳ならではだろう。

 人間と言語の関係を見てみると、時間の経過とともに、言葉の意味が変わってくる。たとえば、10代で読んだ本を50代で読み返すと、受け手によって意味が違ってくる。その例として比喩表現があげられた。黒柳徹子さんの自伝的小説「窓ぎわのトットちゃん」では、「ふかし芋のようなあなた」という表現が出てくる。男の子は褒め言葉のつもりで言ったのだろうが、トットちゃんは芋だなんて、と怒る。でも年をとって振り返ってみると、ふかし芋のように甘くて温かくてほかほかで、ということを言いたかったのではないかと思い当たる。

 時代のなかの言葉の変遷として、もうひとつあげられたのは、Sisterhood。いまでは女性間の絆、連帯というポジティブな意味で使われる言葉だが、参政権や男女平等を訴えていた時代では、ネガティブな意味で使われていたそうだ。

 そうやってわたしたち翻訳者は、個人の辞書をボキャブラリーとして蓄積してきている。言葉の個人史を編んでいるのだ。はたしてその意味でのシンギュラリティは訪れるのだろうか。

 言語化するプロセスが紋切り型になっていくと、よりアウトプットは自動化されていく。たとえば絵文字。返信をスマイルマークで済ませたり、自動生成された文章で済ませたりしているうちに、気持ちと言語の関係が変わってくる。言語化する行為を放棄しているうちに、言葉が消え、物が消え、記憶が消え、感情が消える。わたしたちは言葉で形づくられている。知覚が統合され言語となり、身体性をもつ。言葉と身体。人が訳す文章には身体性があるということだろうか。

 最後に罵倒語のChatGPT訳と人による翻訳の比較が紹介された。

It’s the Guardian reading, tofu-eating, wokaratti!

 会場で紹介された鴻巣さんの訳はここでは紹介しないが、わたしたちも自分で訳してみてChatGPTと比べてみるとおもしろいかもしれない。

 あっという間の1時間で、話に聞き入っているとメモの手が止まるという状態だったので、まとめが断片的かもしれないが、その点はご容赦願いたい。今回のイベントを企画してくれた駐日欧州連合代表部に感謝いたします。

『さやかに星はきらめき』(村山早紀著)

 11月21日に刊行予定の『さやかに星はきらめき』(村山早紀著)の読者モニターに応募してみた。ファンタジーは読むのが好きなので、SFファンタジーということで読みたくなった。読み始めてみると、ファンタジーとSFを行ったり来たりするような、ファンタジー好きにもSF好きにも楽しめる内容だった。なんといっても扉絵に惹かれた。イヌとネコとトリと女の子が窓から宇宙を眺めている。はて、これは一体、どういう設定なのだろうか。本書は五つの章で構成されていて、それぞれの章のなかで作中作が出てくる。いわゆる短編が五作品収録されているわけだが、書籍編集者が「人類すべてへの贈り物となるような本」を作るために集めたお話として紹介されていく。その編集者の名前がまたまたおもしろい。キャサリン・タマ・サイトウ。なんと猫を先祖にもつネコビトなのだ。彼女と一緒にこの本の企画を立てている副編集長は、イヌビトのレイノルド・ナカガワ。そのほかにも、トリビトで校正・校閲者のアネモネ、古い人類で雑誌編集部編集長のリリコが登場する。地球は生物が住めなくなっていて、人類が宇宙へ脱出してから数百年が経っており、舞台は月から故郷の地球を眺める新東京。出てくるお話はどれも「宇宙で起きたクリスマスの奇跡」だ。地球は度重なる災害や戦争で住めなくなり、人類は新天地を目指して宇宙へ飛び立ち、数百年が経った時代の話で、月の地下に住む人、天蓋に覆われた高層ビルに住む人などが出てくる。故郷の地球が見える月に住む人もいれば、もっと遠くに新天地を求めた人もいる。そんな中で、ネコビト、イヌビト、トリビト、古い人類が、「時代を超え今と未来の人類に愛される本」を作っていく。ファンタジーと聞くと甘ったるい印象を持つ人もいるかもしれないが、SFファンタジーだからだろうか。SFファンも十分楽しめると思う。はたしてサンタクロースはいるのだろうか。ひとの祈りや願いは通じるのだろうか。ちょっと日常に疲れた大人にもぜひ読んでほしい一冊だった。読後感が温かい。読書会があったら参加したい。ブックサンタでクリスマスプレゼントにもいいかも。

『さやかに星はきらめき』自分の感想
https://togetter.com/li/2255212

さやかに星はきらめき』(村山早紀著)